一般社団法人国際天然物機能開発研究会の研究会レポートを随時掲載していきます。
本日は6月22日に行われた
中医自然療法講座の内容をご紹介します♪
東洋医学の代表的な概念として、
気・血・水・精のほかに、
経絡とツボがあります。
経絡とは、気や血が流れる通路です。
また、五臓六腑、筋肉などの組織、皮膚などを
たがいにつなげる連絡網とも言えます。
健康なからだでは気や血が経絡をスムーズに移動して、
臓腑に送られていますが、
経絡のなかでつまると気や血が停滞し、
臓腑に不調が生じます。
経絡は臓腑とつながっているため
目的の臓腑とつながっている経絡を刺激すると
刺激された部分から気や血が勢いよく流れ出して
臓腑に届きます。
すると臓腑も活発に動き出して気や血の停滞が解消され、
不調が改善されるのです。
そこで6月22日の中医自然療法講座では
経絡のうち、正経十二経脈の一つである
足の太陽膀胱系をご紹介頂きました。
この経脈は、ツボの数67と最も多い経脈です。
からだの内側では膀胱や腎を通るため、
六臓六腑を調整するツボがあるので
内臓全般の治療に有効です。
その中でもご紹介するのが
三焦兪、腎兪、大腸兪です。
三焦兪は、三焦というのは上焦・中焦・下焦の3つをいい、
それぞれ胸から上・胴体・下腹部から下を指しており、
三焦を整えることで
全身の調子を良くすることができると
考えられています。
また副腎とも関係があるため、
ホルモンバランスを整えてくれるツボでもあります。
腎兪は、腰痛に効果があります。
他にも、下腹部にある
内蔵、腎臓・膀胱・生殖器・大腸などの症状や、
むくみにも最適です。
大腸兪は、その名の通り
便秘や下痢に大変効果的です。
下の動画で詳しくご説明していますので
是非ご覧ください♪
中医自然療法講座 2014.6.22
本日の美膳薬膳では、
中医学をより深く知って頂くために
経路基礎編のお話をします♪
まず、経路という言葉を良く聞きますが、
どのような意味があるのでしょうか?
経路とは、経脈と絡脈の総称なのです。
経脈・・・体を縦方向に上下に流れ、最も需要な幹線。
絡脈・・・経脈の分枝であり、
全身に網の目のように縦横分布している。
そして、経路には気血が流れており、
体全体の機能を調節しているのです。
また、おもしろいことに
ツボは経路の上に分布しているのです。
中には、奇点というツボで、
経路の上にはないものも34個あります。
ツボは全部で361個ありますので、
そのほとんどが経路の上にあるとなると、
もっと深く知りたくなりますよね♪
実は、この知識は研究会が毎月開催している
中医自然療法講座から学んだものです。
東洋医学、中医学、経路療法など
興味がある方、その方面での新事業を考えている方
是非講座にいらしてください!!
来月の日程は
日時 6月22日(日)10:00〜12:00
講座内容 『経路臨床応用?』
講師 遼寧中医大学第二附属病院助教授 王 開慶氏
受講料 3,500円
となっております。
?国際天然物機能開発研究会 監修
本日は、5月18日(日)に
九州大学 医学部内 百年講堂会議室にて行われた
『中医自然療法講座』をご紹介いたします。
今回は、
遼寧中医薬大学第二附属病院 助教授 王 開慶先生に
【経絡臨床応用?】について
講義頂きました。
経絡の概念や、基本的な作用
万能のツボも習得しました。
兪穴の作用には、
近治作用、遠治作用、特殊作用があり、
遠治作用では例えば頭が痛い場合にかかとのツボを押すと
緩和するように痛い部位から離れている場所に作用のあることをいいます。
そして
頸椎症と寝違えの2種類のメカニズムと対処法を学びましたので
頸椎症について少し触れたいと思います。
頸椎症は、30代後半から40代の方に多くみられる症状ですが
PCを使う作業で首を下に向ける機会が多くなったことから
20代の方にもみられる症状となりました。
頸椎症に効果的なツボは、
主に頭の痛みを緩和する風池、天柱
肩の痛みに効果的な肩中兪、肩外兪
腕や手の痛みをとる曲池、手三里、合谷
等があります。
頸椎症の普段からできる健康管理は
◎普段からの姿勢の注意(特に座る姿勢)
◎頸部軟組織の強化
◎自分に合う枕の選択
です。
頸部軟組織の強化として
毎日自分の名前を漢字でゆっくりと頭を動かしながら
書くことがおすすめとのことを学び、
実践してみた所、首がすっと軽くなりました。
王開慶先生の講義は来-6月22日(日)にも
九州大学 百年講堂内にて行われます。
中医学に関し、大変興味深い内容ばかりなので
来月も講義が楽しみです。
お問い合わせはこちらまで
TEL 092-411-8086
E-Mail info@denap.or.jp
中医自然療法講座〜経路及び経穴の臨床応用〜
昨日のニュースでは、5月にも関わらず
熱中症で倒れた方がでたということで驚きましたが、
皆さまの体調はいかがでしょうか?
朝晩の気温差や日中急激に気温が上昇するため
体が気温についていけず、
体調を崩す方や疲れがでてくる方がいます。
そんな疲れに、薬膳茶「人参茶」をご紹介します。
気を補い気血の流れをよくする働きがあるので、
血?状態の改善の期待ができます。
材料 ?吉林人参 6g ?三七 3g ?陳皮 3g 蜂蜜適量(お好み)
作り方 材料を水に30分間浸し、30分煎じます。
その後、濾してから飲みます。
●効能●
?吉林人参 体をやや温める性質を持ち、甘味と少し苦味があります。
脾・肺に作用しやすく、脾と肺の働きを高めます。
吉林人参は体を補う力が強く、薬用人参の中では上等なものです。
?三七 体を温める性質を持ち、甘味と少し苦味があります。
肝・胃に作用したすく、血の流れを良くしてくれます。
?陳皮 体を温める性質を持ち、辛味と苦味があります。
脾・肺に作用しやすく、気の巡りを良くして、
咳・痰・食欲不振・胃のもたれ・吐き気の改善ができます。
陳皮はみかんの皮を乾燥させたものです。
温州みかんの皮を乾燥させて、分量を多めにして作ってください。
?国際天然物機能開発研究会 監修
あっという間に5月に入り、
GW休暇でお休みの方も多いと思いますが
5月になるとやってくるのが『5月病』です。
そこで、本日は
そんな5月病に効果的な薬膳茶をご紹介します。
麦大棗茶です。
熱を取り精神を安定させ補う働きがあるので、
不眠・精神・不安・緊張・疲れなどの
症状の改善が期待できます。
材料は 小麦30g 刻み大棗10g 炙甘草3g 水2.5カップ
を用意してください。
作り方は材料を水に15分浸け、20分間煎じます。
濾して2〜3回に分けて飲みます。
薬汁でお粥、ごはんを作ることもできます。
◆効能◆
小麦:体をやや冷やす性質を持ち、甘味があります。
心に作用しやすく、精神的な不安・
イライラ・怒り・のぼせなどの改善が期待できます。
大棗:体を温める性質を持ち、甘味もある果物です。
脾・胃に作用しやすく、
精神不安・不眠症などに効果的です。
炙甘草:体をやや温める性質を持ち、甘味があります。
心・脾・肺・胃に作用しやすく
慢性咳・動悸・疲れ・食欲不振などに効果的です。
?国際天然物機能開発研究会 監修