日本食に活かされる薬膳の知恵
日本食は、古くから中国の影響を受けており、
自然と薬膳の考え方を交えながら、今日まで発展してきました。
たとえば、焼きナスによく生姜を添えますが、
体を冷やす茄子に体を温める生姜を組み合わせることで
バランスを保とうとする薬膳の考え方が活かされています。
他にも、脂ののった魚には消化を促す
大根おろしを添えることで胃腸の負担を減らすなど、
それぞれが立派な薬膳なのです。
アメリカの医療改革のためにまとめられた報告書(マクガバン・レポート)には
「高カロリー、高脂肪食を減らし、穀物と果物を多くとるように」
という提案とともに、「日本食が理想的」と報告されています。
このことで、先進国では一躍日本食がブームになりました。
しかし日本人は、日本食が先進国から高い評価を受けているにも関わらず、
日本食離れが進み、洋食やファーストフードを好むようになってしまいました。
健康の為にも、
日本の気候・風土に合った食材を使用し、
自分の体に合った食事を摂るように心がけましょう
本日は、紅花を使用した和の薬膳をご紹介します。
紅花おにぎり(2人分)
<材料>
卵(2個)、乾燥紅花(ひとつまみ)、ごはん(2膳)、ごま(適量)、
味噌(小1)、みりん(小1)、砂糖(小1)
<作り方>
?卵は溶きほぐして、紅花を入れ、薄焼き卵をつくります。
?味噌とみりんと砂糖を混ぜ、フライパンで焦げないように
少し水分を飛ばす程度に炒めます。
?ごはんにごま、?の味噌を、味見をしながら加え、混ぜます。
??をたわら型ににぎり、?の卵で巻いて完成です。
【本日の薬膳素材】
血液の循環をよくするので、冷えに効果的です。
また月経不順、月経痛、産後の腹痛、更年期障害などに用いられます。
【美膳薬膳担当者】
?国際天然物機能開発研究会 監修