薬膳が「健康によい」「栄養バランスがよい」というイメージがある反面、
「薬」という文字が入っているので、
「薬くさそう」「おいしくないのではないか」とマイナスイメージ
を抱く人も多いと思います。
今月は、薬膳とはいったいなんなのか、ポイントを分かり易くご紹介します。
体に合わせて作るオーダーメイド料理
薬膳とは、東洋医学の理論に基づいて作る料理のことです。
個人の体質に合った食材を摂って体内のバランスを整え、健康へと導きます。
その歴史は古く約3,000年前の中国で生まれ、現在に受け継がれています。
西洋医学では、疲れやすく、やる気が出ないという人がいても、
検査をして特に悪い所が見つからなければ
「病気ではない」ということになります。
東洋医学では、疲れやすい、だるいなどの症状は、
体内のエネルギーの不足や気の滞り、
あるいは水分の代謝が悪いことが原因と考えます。
こういった、
症状や体質に合った食材を選んで作り、身体の中に働きかけることで
心身の調子を整えようとするいわば“オーダーメイドの料理”が薬膳なのです。
本日は、スーパーでも購入することができる
「枸杞子(くこし)」の使い方・簡単レシピをご紹介します。
パソコンやテレビで疲れた目に・・・
クコの実薬膳クッキー(鉄板1枚分)
<材料>
薄力粉(150g)、バター(50g)、粉砂糖(60g)、クコの実(50粒程度)、
お好みの酒(大3)、卵黄(1個分)、アーモンドプードル(20g)
<作り方>
?クコの実はお好みの洋酒に30分漬け込んで刻みます。
卵黄とバターは室温に戻し柔らかくしておきます。
?ボールにバターと砂糖を入れ、白いクリーム状になるまで混ぜ、
砂糖を加えさらに混ぜます。
??のクコの実と漬け込みに使用したお酒を加え、
薄力粉とアーモンドプードルを入れ、さっくりと混ぜます。
?ラップに包み、冷蔵庫で30分休ませます。
5mm程度の厚さにのばし好みの型で抜き取り、
170℃のオーブンで15分〜18分焦げ目がつくまで焼きます。
【本日の薬膳食材】
β−カロテン、ビタミンB群・Cや鉄、マグネシウム、亜鉛など
15種類以上のミネラルを含み、疲労、無気力、頭痛、
目の疲労などの回復に用いられ、肝臓の働きを高めます。
そのまま食べてもおいしいですが、薬酒やお茶として飲むことも出来ます。
お菓子に使用する場合はお酒で戻すと色鮮やかな状態で使用することができます。
炒め物やスープにはそのまま使用できます。
【美膳薬膳担当者】
?国際天然物機能開発研究会 監修