毎朝鏡で顔をみると、まぶたが腫れぼったくなったり、
立ち仕事・デスクワークの多い方は、
足がむくんで会社帰りに靴が窮屈になっていたり・・・
という経験もあると思います。
そこで、今週の美膳薬膳では、
むくみについてお話をさせて頂きます。
体内の水分代謝のカギを握っているのは腎臓です。
腎臓の働きが衰え、全身の細胞内に余分な水分が溜まってしまうことで、
むくみがおこります。
むくみをいつまでも放置しておくと、内臓の冷えをもたらし、
新陳代謝や血行が悪くなってさまざまな病気を引き起こすことになりかねません。
近年では、冷たい飲み物や水分の多い野菜サラダなどを1年中とりすぎているため、
腎臓はつねにオーバーワークを強いられています。
水分代謝を促す効果が高い薬膳食材に、
小豆、黒豆、枝豆、緑豆、冬瓜、とうもろこし、白菜、スイカ、南瓜などがあります。
いずれも、脾・胃の働きを補うと同時に、腎臓や膀胱、肺や大腸に働きかけて、
尿や便、汗として余分な水分を排出する作用に優れています。
利尿作用の高い食材は体を冷やすものが多いので、
温性食材と組み合わせたり、加熱したりして調理することをお勧めします。
ココロの薬膳レシピ
むくみスッキリ、かぼちゃとそら豆の甘辛炒め
材 料:かぼちゃ(1/8個)、鶏モモ肉(150g)、そら豆(20粒)、 生姜(1/2かけ)、
☆砂糖(大さじ1/2)、☆酒(大さじ2)、☆醤油(大さじ1)、☆みりん(大さじ1/2)、
サラダ油(炒め用)、糸唐辛子(飾り用)
作り方:かぼちゃはラップで包み、2分加熱後、一口大に切る。
そら豆はさっと茹でて皮をむいておく。
フライパンにサラダ油を熱して、鶏モモ肉を炒める。
鶏肉に火がとおったら、生姜、かぼちゃを入れ、☆の調味料を加え
汁気がなくなるまで炒める。最後にそら豆を加え、さっと炒めたら完成!
器に盛りつけ、お好みで糸唐辛子を盛り付ける。
本日の薬膳食材
かぼちゃ・・・体内の余分な水分を取り除く利尿作用があります。
便秘を改善し大腸がん・糖尿病の予防効果がある食物繊維、
体内に蓄積されたナトリウム(塩分)を排泄し、
高血圧を防ぐ働きがあるカリウム、またビタミンB群・Cもバランス良く含んでいます。
そら豆・・・・カリウムを多く含み、ナトリウム(塩分)を排泄する役割があり、高血圧によいとされています。
また、マグネシウム、リン、鉄分などのミネラルを豊富に含んでいます。
その中でもマグネシウムは血圧を調整する働きや、イライラの解消にも効果があります。
?国際天然物機能開発研究会 監修