11/8(火)は大分県竹田市で竹田市主催の
サフランの講演会が開催されました。
講師は当研究会でも活躍いただいております
サフランのプロフェッショナルである
長崎国際大学 薬学部 正山 征洋教授でした。
サフランとは雌しべを乾燥させたものが着色料や薬として利用されます。
花びらはこちらで、色鮮やかで美しいですね。
古くから生薬などに利用されており、
効果は慢性疲労回復、頭痛、冷え性解消、生理不順緩和
更年期障害、血行改善、動脈硬化改善、高コレストロール緩和など
様々で万能です。
竹田市での栽培は、1903年に始まり、研究を続けた結果、
畑よりも水田での栽培が適していることがわかり、
さらに、植えていない球根に花が咲いているのに気づき、
室内で花を咲かせる開花方法を考案しました。
一般的には、開花する前に畑に球根を植えて畑で花を咲かせる方法ですが
竹田市の方法は、室内で花を咲かせた後に球根を植え付け、
そして、毎年初夏に球根を掘り上げるという方法であり、
室内に球根がある間は水を一切与えません。
土に植えないことにより、葉っぱにいってしまう栄養分が
花びらにいくようになっているため、栄養価が高いとのことです。
独特な栽培方法と農家の繊細な手作業によって収穫された
竹田産のサフランには、
有効成分が外国産の数倍も含まれており、
品質の高さは海外でも知られるようになっています。
素晴らしい日本産サフラン栽培ですが、
これからより一層広がりを見せ、
栽培を行う農家様、企業様が増え、
サフランの活躍の場が増えることを願っています。